トランス脂肪酸のリスクが大きく取り上げられた2010年代中頃、全国的なバター不足が発生し、コープ自然派でも安定供給が難しい事態となりました(※現在においてもバターの状況は不安定です)。
しかし、パン等の製造において油脂は不可欠です。
コープ自然派では、一般的に問題視されている<高トランス脂肪酸>、<遺伝子組み換え不分別の油脂>といったものは控え、<非遺伝子組み換え>や<トランス脂肪酸含有量を目安として2%(2g/100g)以下に低く抑えたもの>あるいは<アレルゲン対策を行っているもの>を優先して取り扱い、掲載するようにしています。
ここ数年、遺伝子組み換え原料不使用(パームや米油主体原料)で低トランス脂肪酸(1%前後)の油脂の普及も進んでおり、そのタイプであれば許容しています。
また世間で指摘されているマーガリンやファットスプレッド、ショートニング以外にも、世の中には天然由来のトランス脂肪酸も存在しており、一般的に油脂類、牛や山羊などの乳や加工品にも含まれているものはあります。
油脂類そのものはエネルギー源かつ重要な栄養成分の一つですので、食事から適切に摂取することが大切です。
摂り過ぎを抑え、バランスよく摂取するために偏った食生活を見直すことが大切だと考えています。